貧乏くじ女の手記

仕事を辞めて実家に逃げ帰り、貯金を崩しながら細々と無職ヒキ生活中

太陽は何色に塗るか

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幼稚園の頃のお絵かきの時間のことをふと思い出しました。しかもオチつき。
昔から私は、他人からとやかく言われるのが嫌いでしたが、もしかしたらこのお絵かきの時間がルーツだったのかも。

 

年長さんの頃、お絵かきの時間

私はきりん組でした。園児は15人くらいだったかな。お絵かきの時間。 青い空がテーマだったと思います。青い空に建物や鳥など自由に描く簡単な風景画。
青い空にみんなが太陽を赤色に塗る中、私だけが太陽を黄色に塗りました。

「(私)ちゃん、おかしい…」
きりん組の中心的な女の子がぽつりと言い、それに乗っかって集まる女の子たち。男の子たちの姿もちらほら。みんなが私を取り囲み、かごめかごめ状態。精神的フルボッコこの時、特に先生がフォローいれてくれた記憶もなく…。そもそもその場にいたのかいなかったのか。
 
みんなが言うんだから、太陽を黄色に塗った自分はおかしいんだ。とりあえず受け止めた小さな私。でも、自分から見た太陽は黄色か白にしか見えなかった。さらに言うと、空の青に白だとおもしろくないと思って、黄色に塗った。ということは、おかしいのは自分の目で、普通の人は太陽が赤く見えてなきゃ駄目なんだ!と思いました。
 
自分が見ているものと、みんなが見ているのものが違う。怖くなって、小さな私は泣きました。お母さんも、お父さんも太陽は赤く見えてるのに、その子どもの私は黄色に見えるんだ!どうしよう!お母さんに怒られる!(また別の機会に書くと思いますが、子供の頃は母の恐怖政治でした。笑)
 
それからは、ずっと私の目(色の見え方)はおかしいと思って過ごしました。お絵かきの時間はその後もたびたびあって、学習した私は太陽を描く時は、これでもかと真っ赤に塗りつぶしました。こうすれば平和だから。
「あれ~?太陽は黄色じゃなかったんだ?」
それでも、いちいち言ってくるいじわるな子もいました。さすがに誰だったか思い出せないけど。私はお絵かきの時間が大嫌いになりました。厳密に言うと、お絵かきは好きだけど、人前で描くのが嫌いになりました。


小学生になり、オチがつく

このトラウマを引きずっていた私は小学生になっても、まだ太陽を赤く塗ってました。太陽は赤く塗らなきゃいけないからね。
「(私)ちゃん、おかしいよ。太陽は赤くないよ?」
クラスの女の子にこう言われて、発狂しそうになりました。驚いた私は、周りを見渡しました。ほとんどの子が太陽を黄色に塗ってました。

やっと周りが成長して、幼稚園児時代の私の感覚に追いついていたんですよ。たまたま、きりん組の私を除いた全員が絵心がなかっただけかもしれないけど、今思い出してもこれはめちゃくちゃ笑えます。
子どもながらに本気で悩んだ私馬鹿みたい!笑

実際、風景画(強調)で太陽を赤く塗る子どもより、黄色に塗る子どものほうが確実に観察力・絵心が優れていると思いますよ。

子どもの頃を思い出すと、本当に嫌な思い出ばかりです。この件以外にも、周りに振り回されて、馬鹿をみた事が沢山ありました。みんなで揃って同じことしないと駄目なんですよね。みんなが。みんながって。

私はわかりやすい弱者だったので、いつも淘汰される側でした。それでも私はこの世界で生きていくしかなかったから、いっぱい我慢して唇噛み締めながら大人になりましたとさ。も~~おかげで血だらけだよ!!弱い者いじめもほどほどにね!?

 
そういうのに疲れ果てたので今は引きこもってます。
猫ともずっと一緒にいられるし、おうちサイコー!