貧乏くじ女の手記

仕事を辞めて実家に逃げ帰り、貯金を崩しながら細々と無職ヒキ生活中

初めて車で事故に遭った時の話

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こんなの初めてー!
車と車で低速でガリガリされた程度の小さな事故でしたが、私の心はバッキバキにされました。笑

はじめに

水商売していた時の話です。
お酒を飲むのも仕事のうちなので、基本的に送迎車が来てくれるのですが、その日はどうしても人手が足りず。ボスに「悪いけど自分で運転して来てくれ」と言われたので車を出したのです。たまーにあることでしたが、自分で車を出す=お酒を飲めないわけで(もしくは泊まっていく)。タクシーで気軽に帰れるような距離でもない上に当時から猫も飼っていました。ともなれば答えはひとつ。飲まない>泊まる。

事故当時の状況

事故に遭ったのは通勤途中。
当時住んでいた所からほど近いところに細い道がありました。道幅は普通車2台はすれ違えないくらいの狭さです。職場に向かうにはいつも混んでる大きな道と、この細い道の2択。普段から車の通りも人の通りも少なかった細いほうの道をよく通ってました。

そこへちょうどやってきた若葉マークの軽自動車。私はワゴンの普通車だったのですが、相手は若葉マーク。これから仕事だし、こすられてトラブルになりたくないな。そう思った私は路肩に幅寄せして停車し、若葉の軽自動車を先に通らせることにしました。しかしこれが大きな間違いでした。

車幅が読めなかったのか、路肩に停車していた私の車にガリガリガリーーッと。よく見たら若葉の軽自動車はこれまでもぶつけまわっているのかべこべこに凹んでました

若葉の運転手(18歳専門の女の子でした。以下、若葉ちゃんと称します)が降りてきて「大丈夫ですか~~?」と聞いてきました。車ぶつけたのにふわっとした緊張感のない話し方だなあ…まあ今の若い子ってこんなもんだよね…。まるでババアのような本音を心に秘めつつ、狭い道なのでここで立ち往生するわけにもいかず。とりあえず若葉ちゃんも端に停めてもらいました。

その間に私はボスに電話。
私「すみません。車ぶつけられちゃいました。遅れまry」
ボス「車は動くんでしょ?」
私「はい。こすられただけで怪我はしてないので出られます。遅刻にはなりますが…」
ボス「遅刻なんて許さないよ!はやく来て!」

事故になったらその場ですぐ警察に電話すべきなのですが、ボスが凄んでます。その日は女の子総動員の大事な日だったので当然といえば当然なのですが。事故に遭ってるんですけどね…。粘ったんですが、「こうやって話してるうちにも遅刻するんだけど!?」と気圧されてしまい。私は泣く泣く若葉ちゃんと携帯番号の交換とお互いの免許証の写メを取り合いました。走行には支障なかった(今思うとこの素人判断もよくないですね)ので「今からどうしても外せない仕事があるので明日こちらから連絡します」と伝えて仕事へ行きました。

ボスがめちゃくちゃ怖い人だったとは言え、どうして断固としてすぐに警察を呼ばなかったのか今でも悔やんでます。こんなことがあったので途中トイレに行って保険屋と親に事故の報告や相談もしたりで仕事も身に入らず。それを後でボスにも怒られるという散々な一日でした。あーあ!

事故の翌日

次の日のお昼頃、私は若葉ちゃんに電話をしました。ところが何度電話しても出ません。明日連絡するって言ったのにおかしいな…と不安になりました。ショートメールで、電話に出てくれないと困ること、昨日の事故のことを警察に連絡しなければならないことを送りました。そうしたらその1時間後くらいに返信がありました。

保険屋があらわれた!

これ以降は事態の収束のため、私と若葉ちゃんがお互い連絡はせず、すべての連絡は保険屋を介してやっていました。後で保険屋から聞いたんですが、若葉ちゃんは私が許してくれたと思っていたようで、電話とメールがきてビックリしていたらしい。

な、なにを言ってるんだ…

車もがっつり傷ついてるし、うん!おっけー!なんて許せるわけないし、仮にそうだったとしたら連絡先も免許証も確認しないよ…。自分に都合よく受け取っていた若葉ちゃんの神経がほんと理解できなくて怖かった

そして警察へ…

保険屋を介して「○○日の○○時に警察署で」と決まったのですが、待てども待てども若葉ちゃんたちは現れず。若葉ちゃん側に1度ドタキャンされましたほんとありえなかった…。なにか事情があったにしても、せめてこっちが家でる前に連絡しなよと。

そして数日後、特にドタキャンの謝罪もないままに私と若葉ちゃん、お互いの保険屋の導かれし4人が警察署へ揃い踏みました。まずポリスメンにめちゃくちゃ怒られた。お察しの通り、事故後すぐに連絡しなかったことを2人してこってり絞られました。
もとを正せば停車してる車にぶつけた若葉ちゃんが悪いのですが、これに関してはボスに負けた私もまた悪かったですしね。

若葉ちゃん側の保険屋がクセモノで、若葉ちゃんに事前に入れ知恵をしていたようです。私はぶつけられた時、停車していたと主張したのですが、若葉ちゃん「いえ!動いてましたっ!」と目に涙をためて震え声でおまわりさんに訴えます。なるほど、そう言えって言われたのね。
ほんと人間のこういう汚い部分って大嫌い
ほんとは私だって泣きだしたかった…。でも舐められちゃいけないと思って、なけなしのメンタルで気丈に振舞っていたのです。それが災いして周り(ギャラリー含む)は「若葉ちゃんかわいそう…こんな怖いお姉さん相手に運が悪かったね…」という雰囲気に。これも後悔の1つです。怖そうに見えたかもしれないけど実際バンビのごとくブルブルだったよ。私も自分に正直に涙のひとつでも流しておけば…なんてね。
私はこういう時、いつも強がってしまって結果的に損してることが多い。

お巡りさんの態度もけっこう悪かった(事故直後すぐに連絡しなかったから文句言えません)ので、耐えかねた若葉ちゃんが涙をぼろぼろ流し、それを見た若葉ちゃんの保険屋が声を荒げました。

(若葉ちゃんの)保険屋「こんな子供に向かってなんだその言い方は!」

え、ええーーっ!なんだこの保険屋!運転中の事故なのに『子供』だと…!?今回は車こすっただけで済んだけど、私や歩行者が怪我しても同じこと言えるのか…!?免許取って公道に出たら運転者にはもう大人とか子供とか関係ないから!
ちなみにお巡りさんを始め周囲の人たちはこの発言をスルー。あの場の雰囲気だと、もしかしたら疑問を持ってたのは私だけだったかもしれない。女の子の涙って強いんだね。もし私が怪我してたりしたらさすがにそんな事を言わなかっただろうし。そう思いたい。

お互いの証言と主張が終わったので、事故現場へ行くことに。車の位置や状況の再現をし、事故証明の申請も済んだので解散となりました。再現中に見たんですが若葉ちゃんの車、また傷が増えてました。笑えない。

弁護士相談

保険屋に弁護士相談を勧められました。相談1回ぶんの費用は保険屋負担とのこと。別に裁判まで起こすつもりはなかったのですが、その日は仕事も休みだったし貴重な経験だと思って相談に行きました。はい。弁護士にもすぐ警察を呼ばなかった事に対しフルボッコです。もうわかったからそれはいいよ…。特にためになるような内容もなく、ただ馬鹿にされにのこのこ行ったようなものでした。私のイメージしていた弁護士じゃなかった…。

ボロボロメンタルと引き換えに修理費をGET

免許をとってからずっと無事故・無違反だったんですが、その記録も破られてしまった。それだけでも充分ショックなのに、ボス→お巡りさん→弁護士…と怒られ3本立てでことごとく疲弊して私も参ってしまい寝込みました。あの時あの道を通ってなければ…ボスの凄みを跳ね返す気概が私にあれば…今となってはどうしようもないこと考えてました。そして布団に包まりながら、なんとか「修理費だけ払ってもらえればいいから、はやく終わらせたい」と保険屋に電話でなんとか伝える。しかし相手側から連絡はなく…。
1ヵ月、2ヵ月と経った頃、修理費(事故の翌日に見積もり済)が入った封筒をポンと保険屋経由で手渡されました。

当初、若葉ちゃんの保険屋は「若葉ちゃん6:私4」と言ってましたが、たぶん事故証明で私が停車していたことが紛れもない真実だったのでゴネられなくなったからかな?と思ってます。(私が停車した位置の目の前に電柱がありました)

おわり

小さな事故なのに時間もかかってメンタルもだいぶやられました。修理を求める以上、車の傷は自分で勝手に治しちゃだめだと言われてたので、明らかに事故りました~って傷をそのままに公道走るのほんと恥ずかしかったです。ちなみに修理費は8万円ちょい。側面だけだと思っていたらバンパーも傷ついていたので、その分上がりました。『子供(相手保険屋談)』に無事故記録を破られた上に、修理費8万を自腹で払ってたら…考えるだけでゾッとします。さすがに貧乏くじってレベルじゃないでしょ…。
ほんと修理費を全額とれたのだけは救いでした。

今でも思い出してはクッソー!!ってなります。運の悪さと自分の判断に。
【若葉マーク】に気を使ったつもりの善意がこんな形になって虚しかった。
みなさん、何があっても事故に遭ってしまったらすぐに警察呼びましょうね。
ほんと運転はね、向き不向きあると思うので…。命に関わることもあるし気をつけてほしいです。